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入金真綿は、伊達地方独特の真綿です。
水桶の中で、繭を押し開けてさなぎ取り出して、広げたものを5、6個ほど重ね、さらに整形して楕円形の袋真綿にします。
これは定規で測ったように、30センチメートル×15センチメートルくらいの同じ大きさになるから不思議です。名人芸と言ってもいいでしょう。真綿は干して乾燥させた後、50枚毎に束ねて大束にします。
入金真綿は、一般には着物の中綿や紬織りの原糸として使用されてきました。
着物の中綿用とするため、引伸ばしに使用する大小の板型や婚礼の角隠し用の板型が、今でも保原地域に残されています。
保原地方の入金真綿は、現在では大変高価な結城紬の貴重な原糸になっています。
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