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■令和7年:市長コラム

令和7年8月号『「福島県スポーツチャンバラ選手権大会」伊達市で開催!』?

 チャンバラといえば、昭和時代の子どもたちにとっていつもの遊びでした。棒切れをもって野山や神社境内を駆け回った「チャンバラごっこ」を懐かしく思い出される人も多いと思います。私も、桑の枝を持って友達と外を駆け回っていたことを思い起こします。
 チャンバラごっこは、体力や運動能力だけでなく、想像力やコミュニケーション能力なども育むと言われていますが、近年は、遊びの多様化や安全性などから、チャンバラをして遊ぶ子どもたちはほとんど見かけなくなりました。
 そうした中、そのチャンバラをスポーツとして蘇らせたのが「スポーツチャンバラ」です。空気を入れて使用する「エアーソフト剣」を使って、相手の体に当てれば勝ちというシンプルなルールで、世代を超えて誰でも安全に楽しむことができます。子どもの遊びから生まれたスポーツですが、礼儀と礼節を重んじ、強い精神力が鍛えられます。今や競技人口は海外を含め40万人を超えており、世界選手権も開催されるなど国際的スポーツとなっています。

 さて、前置きが長くなりましたが、そのスポーツチャンバラの福島県大会が、去る7月13日に保原体育館で開催されました。伊達市からも子どもから大人まで多くの剣士が出場しました。会場に入ってまず感動したのは礼儀正しさです。日々の練習や試合を通しておのずと身についたことだと感じました。そして、試合での真剣勝負と技の応酬、試合後に健闘をたたえ合うスポーツマンシップにさらに感動しました。
 伊達市は、剣の腕前も優れていた『独眼竜』伊達政宗ゆかりの地です。その由緒ある地で大会が開催され、私自身「武道の精神」を学ばせていただいたことに感謝します。伊達市のスポーツチャンバラがさらに発展し、世界大会で活躍する剣士がこの伊達の地から羽ばたくことを大いに期待しています。

令和7年7月号『からだの健康は“歯”の健康から』

 私は、約3カ月に一度、定期的に歯科医院に通っています。歯茎の状態や噛み合わせ、磨き残しなどを診てもらっています。
 私が歯の健康を特に気を付けるようになったのは、令和4年10月に市が開催した「健幸づくり講演会」がきっかけでした。NHKの「ためしてガッテン」の専任ディレクターとして、長年番組制作に携わっておられた北折一先生を講師に招き、「健康法のウソほんと!」と題し、メタボや認知症の予防などについて分かりやすくお話しいただきました。「ためしてガッテン」は、テーマをさまざまな角度から捉え、分かりやすく伝える番組で、まさしく「合点」と頷きながら皆さんもご覧になっていたのではないでしょうか。

 講演の中で、私が特に“なるほど”と思ったのが、「食事は50回以上噛む」ということです。よく噛むことで野菜など食べ物の味が分かり消化が良くなる。また、噛むことで歯が丈夫になり脳の活性化にもつながる。などなど、“良いことづくめ”であることを教えていただきました。
 実際、講演を聞く前は、10回程度噛んだら飲み込んで(流し込んで)いて、どちらかというと食べ過ぎだったのですが、講演後に、「50回以上噛む」を実践したところ、食べる量も抑えられ、体重も標準体重に戻りました。とても体調が良いのは“よく噛む”を実践したことと、歯を健康に保つために定期的に診てもらっているからだと思っています。

 皆さんも、自身の健康のためにさまざまな取り組みを行っていると思いますが、その中に「歯の健康」を加えてほしいと思います。自分の歯で何でもおいしく食べることができ、それが心身の健康にもつながる。一石何鳥にもなる健康法ですので、ぜひ実践していただきたいと思います。

令和7年6月号『やさしい日本語』

? 皆さんは、普段、難しい日本語を使っていませんか。
 先日、伊達市国際交流協会主催の講演会で「やさしい日本語」についてお話を聞きましたのでご紹介します。
 2023年12月末現在、福島県内には、人口の約1パーセントにあたる約1万8000人の外国人が暮らしています。出身の国・地域も100を超え、話す言葉も、中国語、英語、韓国語、ベトナム語などさまざまです。
 福島県では、県内に住む外国人に対し、「理解できる言語」についてのアンケートを行っています。「英語」との回答が多いと思いきや、約74%の人が「日本語」と答えています。簡単な日本語なら分かる外国の人たちが増えているということです。ですから、“外国語で話さなければ”と身構えず、まずは日本語で「こんにちは」と話しかけてみてください。楽しい会話が始まると思います。

 さて、そこで大切なのが「やさしい日本語」を使うということです。そのポイントは、(1)簡単な単語で、一つの文を短くすることです。「地震が発生したので、火元確認をして避難してください」。これを「地震です。火を消してください。逃げてください」と言いましょう。(2)二重否定やあいまいな表現は避けることです。「ないことはない。できないことはない。間違いではない」。これを「あります。できます。正しいです」と言いましょう。どうしても日本人は、含みを持たせた話し方をしがちです。これでは外国人に伝わりづらく誤解を招きます。
 私たちは、無意識に日本語を難しくしているのかもしれません。外国人に伝わらないばかりでなく、日本人同士の意思疎通でさえ困難にしていることもあります。
 実際には、ストレートに話すことが難しい場面もありますが、できるだけ簡潔に、わかりやすい話し方をすることで、円滑なコミュニケーションにつながると思います。

令和7年5月号『“伊達のあんぽ柿”が絶品ビールに!』

 あなたは、ビール派ですか?日本酒派ですか?
 お酒は、ストレス解消や疲労回復、円滑な人間関係の構築などさまざまな効果があります。そういう私は、アルコールは強い方ではないので、もっぱらのビール派です。
 さて、ビールは『モルト・水・ホップを原料として醸造され、世界には150以上のタイプがある』『製造方法でラガーとエールの2種に大きく分類される』『ラガービールは清涼感とすっきりとした味わいが特徴で、日本で広く親しまれている』『エールビールはフルーティーな香りと個性的な味わいが特徴で、ワインのように表現されることもある』ということを初めて知りました。
 ビールは辛口に限るとか、やっぱりコクが命とか、キレ味が大切などと、自称ビール通として何十年も飲み続けていたのに、何も知らなかった自分が恥ずかしくなります。

 そろそろ本題に入ります。去る4月8日、伊達市産のあんぽ柿を使ったビール「伊達のあんぽエール」が完成し、東京羽田にある「よい仕事おこしプラザ」でお披露目式がありました。福島信用金庫ならびに城南信用金庫の皆さんに企画・立案、(株)大鵬の皆さんに醸造、福島学院大学の皆さんにラベルのデザインをしていただきました。多くの関係者のご尽力に心から感謝します。
 あんぽ柿がビールの原料になるなど予想だにしていませんでした。グラスに注がれた鮮やかな赤い色を見たときは、正直「ちょっと甘そうだな〜」と思いましたが、深いコクとキリッとした喉越し、最後にあんぽ柿の上品な香りが広がる絶品ビールでした。
 そして私が強く印象に残ったのは、ビール醸造に携わった人が言った「伊達のあんぽ柿の透き通るようなオレンジ色を見たときに上手くいくことは分かっていた」という言葉でした。伊達のあんぽ柿の品質が、素材を見極める専門家から認められたとても嬉しい瞬間でした。

令和7年4月号『福島ユナイテッドFC ホーム初戦を大逆転勝利』

 皆さんは、福島ユナイテッドFCを知っていますか。日本サッカーリーグJ3のチームで、伊達市はホームタウンとして活動を応援しています。またユナイテッドFCの皆さんには、伊達市の子どもたちへのサッカー指導やホームゲームへの招待、市内イベントへの出店・参加など、多くのご協力をいただいています。
 さて、最近とても興奮したことですが、去る3月8日、ユナイテッドFCは「とうほう・みんなのスタジアム」でホーム初戦をFC岐阜と戦いました。立ち上がりからボールを支配し相手陣営に攻め入るも、29分と37分にゴールを決められ、前半を0−2で終えました。
 素人の私は、「2点差では勝利は厳しい」と思っていましたが、ハーフタイム時にユナイテッドFCの鈴木社長は「サッカーでは2−0でリードしているときが一番危険なのです。どうしても油断してしまい、1点を取られると一気に形勢が逆転する。勝機はまだまだ十分あります」というのです。
 そして迎えた後半。ユナイテッドFCは14分に1点返すと、16分に同点ゴール、19分には逆転ゴールを決め、なんと5分間で2点のビハインド(※劣勢の展開)をひっくり返してしまいました。その後26分にダメ押しの4点目を押し込み、終了間際に1点返されるも4−3で勝利しました。まさに社長の予言したとおりの展開となり、前半終了時に勝利は難しいと思った自分が恥ずかしくなりました。そして何よりも、この素晴らしい試合を見せてくれた監督はじめ選手の皆さんに感謝します。何日たってもあの試合を思い出すと興奮冷めやらない自分に驚いています。
 福島ユナイテッドFCは今年、J3優勝とJ2昇格を目指しています。ホームタウンである伊達市民の応援が選手たちの力になります。そして応援する私たちには、何ものにも代えがたい素晴らしい時間が与えられます。
 “おらがまちのチーム”をスタジアムでみんなで応援しましょう。優勝するために!

令和7年3月号『つながりを広める?』?

 よく市外の人から「伊達市には、おいしい農畜産物や豊かな自然、深い歴史など全国に誇れるものがたくさんあるよね。けど、それが十分に知られていないよね」と言われます。私自身、東京や北海道、量販店などでのトップセールス、東京ドームや都内イベントでのPRなど、出来る限り出向いて伊達市を売り込んでいますが、まだまだ足りないと反省しています。
 さて、ここ最近、全国の市町村とのつながりが増えてきています。内容を今月号で紹介しているのでご覧ください。
 2月2日には、伊達氏初代・伊達朝宗ゆかりの地である「茨城県筑西市」と友好交流協定を締結しました。筑西市誕生20周年記念式典と併せて行われ、その式典に参加していた筑西市と交流のある北海道や東京、西日本の自治体とつながることができました。早速、その中のある自治体とはイベント参加に向けた具体的な話し合いが始まっています。
 2月7日には、おにぎりを通じて伊達鶏のおいしさを全国に発信するため、「おにぎりサミット2025」に参加しました。東京の有名店「鳥よし」の店主猪股善人さん監修の「伊達鶏の肉みそおにぎり」は大好評でした。このサミットを通じて北は北海道から南は九州の10自治体とつながることができました。
 また、友好交流ではありませんが、2月10日に、人工衛星を活用した水道漏水調査を共同で実施するため、宮城県内の5自治体と協定を締結しました。この協定を機に水道以外での連携に発展することが期待できます。
 伊達市のブランドメッセージは「#幸せがじゅずつなぎになるまち伊達」です。伊達市の魅力を市内外に発信していくキャッチコピーとして市民ワークショップで考案されました。重要なのが“じゅずのようにつながっていくこと”です。友好都市の友好都市は友好都市ですので、ひとつのつながりを大切にさらにつながりを広めていきたいと思っています。

令和7年2月号『プラス思考?』?

 「4番サード長嶋 背番号3」。この場内アナウンスに日本中の野球ファンが沸き立ちます。無類の勝負強さで放つ豪快なホームラン。ヘルメットまで豪快に飛ばす三振。華麗なる捕球とスローイング。すべてが絵になる男“長嶋茂雄”。野球少年の憧れの的でした。私も物心ついたときから長嶋選手を見て育ちました。集まると始まるのはいつも野球。うまくなってサードをやりたくて家の壁にボールをぶつけては親父に怒られていました。

 中学校で野球部に入部。3年生のときに憧れのサードを任され、天にも昇る気持ちでしたが苦難はすぐに訪れます。もともとコントロールが良くなかった私は、いざ試合本番になると“暴投”という言葉が頭をよぎり、“マイナス思考”で腕が縮こまり、結果、暴投を繰り返していました。少年時代の苦い思い出です。

 さて、先日“プレーバック長嶋茂雄の世紀”というテレビ番組を見ました。そこで私が特に印象に残ったのがスポーツライター小林信也さんの話でした。「引退から10年近くたっていた長嶋さんと札幌の少年野球の練習会場に行ったときのこと。長嶋さんがサードの守備をし始め、現役時代さながら猛ダッシュしてボールを捕りすぐに投げる。でもすべてが暴投なんです。そのとき長嶋さんが言った言葉が、“暴投なんか気にするな、捕ったらすぐ投げろ!”。その迫力と格好良さに子どもたちは目を爛々と輝かせていました」。そういえば、私の中学時代のサードの守備も、余計なことを考えず“捕ってすぐ投げたとき”は実に正確な送球だったと覚えています。

 最後にもう一つ長嶋監督の言葉。「俺たちに過去は必要じゃない、大切なのは今日から先をいかにやるかだ」。監督は20年前に脳梗塞を発症しましたが奇跡の回復をみせています。これからも元気で、当時の野球少年に“プラス思考”で希望の光を与え続けてほしいと思います。



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