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「男女共同参画ってよくわからない」、「自分には関係がない」こう思っている人はいませんか?
実は男女共同参画とは私たちの生活にすごく身近なことなんです。
男女共同参画社会とは、「男女がお互いを尊重し合い、職場、学校、家庭、地域などの社会のあらゆる分野で、性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮し、喜びや責任を分かち合うことができる社会」のことです。
「男性は仕事、女性は家庭」という価値観に縛られてはいませんか?
「男だから、女だから」とやりたいことを我慢したり言いたいことが言えなかったことはありませんか?
日常生活の中で当たり前になってしまっている男女の役割を一度見つめなおし、「男女共同参画」について一緒に考えてみましょう!
「参加」は、ある目的をもつ集まりに一員として加わり、行動をともにすること、「参画」は政策や事業などの計画に加わることを意味します。町内会などの集まりに出席するだけは「参加」ですが、自分の考えを発言したり、企画・立案の段階から積極的にかかわっていくことで「参画」になります。
日本国憲法には個人の尊重、男女の平等がうたわれています。しかし実際には職場や家庭などさまざまな場で男性の方が優遇されていると感じたりすることが多いのが現状です。
少子高齢化が進む現代社会で、家族のあり方や個人の価値観の多様化など、社会経済の情勢が大きく変化している中で、「男性は仕事、女性は家庭」といった性別による固定的な役割分担にとらわれずに、あらゆる分野で性別にかかわらず活躍できる社会づくりが必要となっています。
男女共同参画社会の実現は、伊達市においても重要な課題のひとつです。
□デートの費用は男性が持つべき
□女性なら料理ができて当たり前
□男性には子育ては向いていない
□ピンクの服を着ている子どもは女の子だと思ってしまう
当たり前と思っていることが実は「男だから、女だから」という考えに縛られているのかもしれません。お互いの多様性を認め合って生きていくことがこれからの日本、伊達市にとってとても必要なことです。
男女共同参画に関係する日本の現状についてのクイズです。ぜひチャレンジしてみてください!
Q1 経済、教育、政治、健康の4つの分野での男女格差を数値化した「ジェンダーギャップ指数(GGI)」というものがあります。この指数で、2024年現在、日本は世界146か国中何位でしょう?
A 118位
男女の格差がない国ほど上位になります。
日本は経済と政治の分野の指数が著しく低く、管理職や国会議員の男女の人数の差が大きいことなどが影響しています。
(2023年は146か国中125位)
(出典:内閣府男女共同参画局HP「男女共同参画に関する国際的な指数」)
Q2 日本の妻が64歳以下の世帯では、専業主婦世帯と共働き世帯のどちらが多いでしょうか?
A 共働き世帯(令和5年 共働き世帯:1,206万世帯、専業主婦世帯:404万世帯)
共働き世帯は増加傾向、専業主婦世帯は減少傾向となっています。女性も男性も共に働き続け、家事・育児・介護を協力し合える環境づくりが求められています。
(出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和6年版」)
Q3 2021年の6歳未満の子を持つ世帯の妻の1日の家事関連時間は7時間28分です。
夫の育児・家事関連時間はどのくらいでしょう?
A 1時間54分
2001年から2021年の推移をみると、夫の家事関連時間は1時間6分増加、妻の家事関連時間は13分減少していますが、共働き世帯が増加している中でも、家事・育児等の負担は女性に偏っている状況です。
(出典:総務省 「令和3年社会生活基本調査」)
正解できましたか?
意外に思うこともあったかもしれませんが、これが日本の現状です。固定的役割分担にとらわれない社会をつくっていくことがこれからの日本にとても重要なことです。
男女共同参画の目線で見てみると疑問に感じる身近なことを紹介します。みなさんも不思議に思ったことがあるかもしれません。一緒に考えてみましょう!
◎女性がプロポーズすると、どうして「逆プロポーズ」と言うの?
プロポーズ(求婚)は男性がするとは決まっていないのにどうして「逆」と言うのかな?
◎どうして男性が育児をすると「イクメン」と言われるの?
どうして育児をしている男性だけが「イクメン」と言われるのかな?男性の育児だけ特別なの?
◎町内会長は男性?
町内会長のほとんどが男性なのはどうしてだろう?実際に活動しているのは女性(配偶者)、ということもあるよね。
◎女子トイレは赤、男子トイレは青?
女子トイレの標示は赤、男子トイレの標示は青となっているところが多いのはなぜ?赤は女性の色で青は男性の色なのかな?
◎自分のパートナーをなんと呼ぶ?
妻を「家内/奥さん」、夫を「主人/旦那さん」と呼ぶ人が多いけれど、「家内/奥さん」は家の中に留まっている人、「主人/旦那さん」は家の中の偉い人、というイメージがあるよね。対等な呼び方はないのかな?
いかがでしたか?普段当たり前のように使っている言葉や意識していないことでも、男女共同参画の目線になると疑問に感じることがほかにもたくさんあります。普段の生活でもぜひ意識してみてください。
「男らしく、女らしく」ではなく「自分らしく」生きることが大切です。みんなが個性や能力を活かして活躍できる伊達市をつくっていきましょう!
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