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非核平和宣言については、合併前に旧5町それぞれ宣言しています。旧5町の宣言には共通して平和を願う強い意志がこめられていました。
これら宣言については、旧5町合併時の合併協定項目において、「新市において必要に応じて制定するもの」と整理されているところですが、世界の恒久平和の実現は人類共通の願いであり、新市においても非核平和の固い誓いは、後世に引き継いでいかなければならない大切な理念と捉えております。
合併後、新市として「非核平和都市宣言」を行うことにより、旧5町における平和の理念を継承するとともに、核兵器の怖さや平和の尊さを再認識し、平和維持の重要性についての意識啓発を推進することを目的としています。
検討を進めるにあたっては、平成24年1月に伊達市非核平和都市宣言策定委員会を組織して協議を進めてまいりました。
平成24年3月までに、4回の策定委員会を開催して「宣言文」をとりまとめ、パブリックコメント等の手続きを経て、6月議会に上程し、28日に議決されました。
私たち市民の願いは、緑豊かな信達の地で育まれた文化や歴史を尊重し、人や地域の結びつきを生かした協働のまちづくりに努めながら、将来にわたり平和で文化的な生活が維持されることです。
しかし、そのような願いに反し、世界の各地では生命や生活の基盤が踏みにじられる武力紛争が相次ぎ、核兵器廃絶や軍縮の交渉にも大きな進展はなく、むしろ核兵器使用の危険性は高まりつつあります。加えて、「絶対安全」と言われた福島原発事故による放射線被ばくという新たな核の不安や脅威にも直面しています。
このような厳しい状況下にあって、あらためて日本国憲法が掲げる平和理念の重要性を再認識するとともに、「非核三原則」を遵守し、世界で唯一の被爆国として、広島、長崎のあの惨禍を二度と繰り返してはならないことを世界の人々に訴え続けていきます。
私たち伊達市は、未来を担う世代にも戦争が引き起こす多くの悲劇や平和を維持することの尊さを語り継ぎ、すべての核兵器の廃絶と人類共通の悲願である恒久平和の実現をめざし、『非核平和都市』であることをここに宣言します。
平成24年6月28日
福島県伊達市
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