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令和元年(平成31年):市長コラム

印刷ページ表示 更新日:2019年11月28日更新

令和元年12月号『台風災害からの早期復旧に向けて』

 このたびの台風19号により、伊達市では大規模な住宅浸水や道路・河川などの公共施設、農林業や商工業などの地域産業に甚大な被害を受けました。被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。

 10月12日から13日にかけての台風に伴う大雨の中で、消防団、民生委員、自治会を始め地域の方々の必死の避難の呼びかけ、お隣同士の助け合い、声の掛け合いなど、地域と関係機関が一体となった避難活動がなされました。避難所への誘導や、避難できなかった方へは「上へ行け」と垂直避難を呼びかけるなど“地域の繋がり”が避難行動の大きな助けになったと思っています。また、浸水区域で救助を待つ市民277人が、自衛隊、消防団、消防組合、警察の皆さんの迅速な対応より無事救出されました。避難及び救助活動にご尽力いただいた地域の皆様、各関係機関に心より感謝を申し上げます。

 水に浸かった畳や家具等の片づけ、収集・運搬には、地元高校生を始めとするボランティアの皆さん、自衛隊や建設業協会等の皆さんから心温まるご支援をいただきました。また、避難所の運営、家屋等の被害調査、健康管理などの業務に、県内外の関係自治体や団体から多くの職員を派遣いただいております。こうした皆様の温かいご支援により今日を迎えることができていると考えております。

 被災された皆様が一日も早く元の生活に戻れるよう住宅対策や産業回復への支援、河川・道路等の公共施設等の早期復旧を迅速に進めてまいります。特に安心して生活するには浸水被害の防止が急務だと考えております。全力で治水対策に取り組んでまいりますので、引き続きのご支援ご協力をお願い申し上げます。

令和元年10月号『知ってる英単語で話してみよう!』

 私は英会話ができません。読み書きも自信がありません。小中高とあれほど習ったのに、使う機会がないとはいえ自分の覚えの悪さに悲しくなります。

 そのような私が英語を使う絶好(?)の機会が訪れました。南米のガイアナ共和国オリンピック選手団の団長らに伊達市を訪問いただけることになったのです。その時の様子は今月号で触れていますが、だてな太鼓まつりや桃狩りを体験してもらい、夜は歓迎レセプションでおもてなしすることとしました。

 しかし、ここで問題となるのは意思疎通の方法です。ガイアナは南米で唯一英語を公用語とする国なので、一般的には交流しやすい外国のはずなのですが…。英語が話せない私にとっては大きなプレッシャーとなりました。

 幸い伊達市にはアメリカ人の国際交流員がおりますので、当日は、彼女のユーモアあふれる通訳で私の心配は完全に払拭されたのですが、やはり直接話すことは大切と思い、知っている限りの単語を並べで話しかけると、なんと万国共通の笑顔が返ってきました。いま考えてみると“わかりません”という苦笑いだったのかもしれませんが、通じたと勘違いした私はそれが自信となって会話(?)を続けてしまったのです。どこまで通じたかは不明ですが、一生懸命な心は伝わったと思っています。

 グローバル化の進展に伴い外国人と交流する機会はますます増えてくると思います。その折には、知っている英単語を総動員し、笑顔と身振り手振りを加えれば間違いなく心は通じます。それが私たちにできる国際交流の始まりではないでしょうか。

令和元年9月号『高速道路が繋ぐ絆』

 先日、相馬福島道路の2020年度中の全線開通が国土交通大臣から発表されました。大変嬉しく、国土交通省はじめ関係各位に心から感謝いたします。

 一部開通の現時点でも、道の駅「伊達の郷りょうぜん」がオープンから1年4カ月で想定を大幅に上回る来場者200万人を達成し、また各種企業・団体等の皆さんが伊達市に興味を示していただいております。全線開通により、東北自動車道や常磐自動車道とも直結し、人やモノの流れがさらに活発になるものと大いに期待しています。

 ところで、ここのところ休日を利用して自家用車で近県のまちを訪れています。最近では、東北中央自動車道を使って山形県新庄市に、三陸自動車道を使って岩手県宮古市に行って来ました。以前は容易には行けない距離でしたが、高速道路が繋がったことで日帰りも可能となりました。私自身ドライブは好きな方ですし、観光施策やまちづくりの参考になればと折を見て訪ねています。東北各県の市町村長さんとお会いする機会が多い中で、まさに"百聞は一見にしかず"ですね。そのまちの観光施設や街並みが頭に浮かぶことで話題が豊富になり、とても有意義な意見交換になります。

 高速道路で繋がることで行動範囲が格段に広がり、行政はもとより産業・文化・観光、そして何より人と人の交流が促進され絆が生まれていきます。

 これからも無理をせず安全運転で見聞を広げて行きたいと思っています。

令和元年8月号『北海道との深いつながり』

 "夏真っ盛り"  桃のおいしい季節となりました。桃にはビタミンが豊富に含まれ、美肌効果や老化防止などのはたらきがあると言われています。このように健康によくおいしい福島の桃を全国の皆さんに食べていただくためのトップセールスが、今年も北海道を皮切りに始まりました。去る7月16日から18日に訪れた札幌・旭川では、試食されたお客様から「おいしい~、福島の桃楽しみにしてたよ」とか「伊達市頑張って!応援してるよ」などとても温かい言葉をかけていただき、たいへん感激しました。

 北海道は昔から福島の桃の大消費地で、市場の約7割が福島産で占められています。特に伊達地方から多く出荷されており、昔父から「家の桃は北海道に行くんだよ」と聞いたことがあり、それ以来北海道が身近に感じるようになりました。

 ところで、旭川市にペーパンという地区があります。明治31年、当時伊達郡大田村(現保原町大田地区)の村長をしていた菊田熊之助氏が職を辞して移住を決意し、ペーパン川流域の密林原野を大変な労苦を重ねながら開墾事業を成功させました。私も今回現地を訪ねてみて、ペーパン川沿いに広がる一面の水田地帯に、想像を絶する当時の苦労と、移住された皆さんの故郷"大田地区"の田園風景を感じました。昭和54年、移住90周年を記念して郷里保原町の愛宕神社境内に「福島団体北海道移住記念碑」が建てられたとのことです。

 このように北海道と伊達市は歴史や文化において深いつながりがあります。だからこそ多くの道民の皆さんに福島を応援いただけるのであり、このご縁をこれからもずっと大切にしなければならないと想いを強くしました。

令和元年7月号『論語に触れて感じたこと』

 “論語”というと皆さんはどんなイメージをお持ちですか?漢文で堅苦しくて難しいという印象でしょうか。実は私も初めはそう思っていました。でも、先日、こどもたちを対象とした“論語塾”に参加してその考えに変化が起きました。

 伊達市では、小学生の皆さんに論語に触れて心豊かに育ってもらいたいとの想いから、「こども論語塾」を平成26年から開催しています。論語は中国の思想家「孔子」の言行や弟子たちとのやりとりを記録した書物で、日本でも“故きを温ねて新しきを知る”“過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如(ごと)し”など、ことわざとしてよく使われていますよね。

 参加者は小学校1年生から6年生の児童、保護者や児童クラブ指導者の皆さん。始めに講師の先生から論語の成り立ちについてお話しがあったあと、早速、先生の後について繰り返し論語を素読していきます。子どもたちのとても元気な声に驚き、つられて私も大きな声を出します。~巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すくな)し仁(じん)、徳は孤ならず必ず隣有り~。すると何故か漢文独特のリズムと併せてその言葉と意味がストンとお腹に落ちてくるような気がしました。

 こども論語塾での経験でしたが、日々忙しい現代社会の中で大人こそが、自分の好きな言葉を見つけ出し、大きな声で素読してみるのも良いのではないでしょうか。恥ずかしがらずに……。

令和元年6月号『新緑の霊山に寄せる思い

 霊山新緑まつり及び安全祈願祭が、去る5月3日に晴天のもと、霊山登山口駐車場で行われました。私も久しぶりに霊山に登ろうと思い会場に向かうと、早朝にもかかわらず多くの登山客で駐車場が埋め尽くされており、霊山の人気の高さに驚かされました。 

 午前9時に 安全祈願祭が終わり、待ちに待った登山が開始。必要ないとは思いながらも、登山口に用意されていた竹製の杖を一本を手に取り登り始めました(この杖が後に疲れた体の助けになります)。

 整備された登山道を軽快に前に進みます。高度を上げ頂上に近づくにつれ重くなる足取り。しかしその時に現れる絶景に目を見張ります。奇岩怪岩と新緑が織り成すコントラスト、眼下に広がる雄大な信達平野、西には残雪眩しい吾妻、安達太良の山々、東に目を転ずれば霞の向こうに太平洋の大海原など疲れを忘れて見入ってしまいます。これが多くの登山客を引き付ける霊山の魅力なのだと改めて思いました。

 元号が「令和」に変わりました。令和には美しく柔らかい響きがあります。"花咲誇る場所で人々が集い平和に暮らす"そんな自然豊かで心豊かな地域が見直される時代が来る。それはまさに「桃源郷」を想わせる伊達市のことではないかと、霊山の頂上に吹く爽やかな風を感じて思いました。

平成31年5月号『伊達の経済を支えた「蚕さま」』

 市政だより先月号で「伊達の蚕種製造及び養蚕・製糸関連用具」が国の重要有形民俗文化財に指定されたことを紹介しましたが、その指定書を4月10日に宮田亮平文化庁長官から頂いてまいりました。有形民俗文化財としては福島県内で8件目ですが、これまでの7件は全て会津地方でしたので、中・浜通りでは初めての指定となり、また登録文化財から重要文化財に格上げされる初めてのケースでもあります。

 ご存じのとおり伊達地方は蚕種・養蚕・製糸業で大いに栄えました。どこの農家でも家の中で蚕を飼っており、私も幼少のころから「蚕さま」と共に生活をし、「蚕さま」のお陰でここまで育てて頂いたと思っています。

 ところで今回、重要無形民俗文化財として福島県喜多方市と会津美里町の「会津の御田植祭」、栃木県小山市の「間々田のじゃがまいた」、福岡県北九州市の「小倉祇園祭の小倉祇園太鼓」が同時に指定されました。指定書交付式の後の祝賀会で小山市の大久保寿夫市長とお話をした際に、伊達市と小山市との素晴らしい関係に出会いました。小山市はユネスコ無形文化遺産に登録されている「本場結城紬」の産地ですが、その原材料である袋真綿は、小山市産ではなく何と伊達市産の真綿が使われているとのことでした。伊達の真綿は色合い・品質とも素晴らしく、結城紬の伝統を守っていくためには伊達の養蚕に頑張ってもらわなければならないと力強いエールを頂きました。

 現在伊達市内では蚕種農家1軒、養蚕農家4軒となっていますが、この度指定を受けた養蚕用具の保存・活用は当然ですが、脈々と受け継がれてきた上質な繭生産の技術を後世にしっかり継承していかなければならないと、今回の指定を契機に強く思ったところです。

平成31年4月号『手話を始めてみませんか』

 伊達市では昨年3月、県内市町村で2番目となる“手話言語条例”を制定しました。条例では「手話は、耳が聞こえない人や聞こえづらい人が物事を考え、会話するときに、手指や体の動き、表情を使って視覚的に表現する言語」と定義しています。

 そして条例制定1年を記念して、去る3月16日に市内手話サークル等の皆さんの主催による「第1回伊達市手話まつり」が開催されました。私も開会式でご挨拶をさせていただきましたが、冒頭の「皆さんおはようございます。私は伊達市長の  す  だ  ひ  ろ  ゆ  き  と申します。よろしくお願いします。本日は、第1回伊達市手話まつりが開催されますこと誠におめでとうございます。」の部分を、一文字一文字覚えたての手話でお伝えさせていただきました。手話での挨拶が終わり皆さんから笑顔と大きな拍手をいだだいたとき、私は伝わることの楽しさ、素晴らしさを実感しました。

 普段私たちは何気なく言葉を発しています。しかし、その言葉を一文字一文字心を込めて手話で伝えようとしたとき、大袈裟かもしれませんが、発した言葉に命が吹き込まれるような気がしました。手話はコミュニケーションを得るためには欠かせない手段ではありますが、併せて、私たちに言葉の大切さを教えてくれているように感じました。

 どうぞ皆さん、まずはいつもの“あいさつ”から手話を始めてみませんか。

平成31年3月号『伊達の美味しさを全国に‼』

 伊達市の特産で冬の風物詩であるあんぽ柿の出荷が盛んに行われています。表面は鮮やかなオレンジ色で中はトロ~リと柔らかいゼリー状の果肉が特徴。私の家でも以前は出荷していましたが、当時あまり食べた記憶がありません。でもこの歳になってその美味しさに触れ、今は毎日のようにいただいています。もっと早くこの美味しさに気づいていればと、とても後悔しています。 

 市長に就任して1年。桃やきゅうり、あんぽ柿など伊達の美味しさを知ってもらうため、東京は勿論のこと、北は北海道から西は山口県までトップセールスをしてきました。

 つい先日は、東京の銀座、新宿、日本橋で道行く人や買い物客にあんぽ柿の試食と新パッケージのサンプル品をプレゼンしました。首相官邸にも伺い安倍総理に食べていただきました。 セールスして分かったことですが、あんぽ柿を初めて食べた人の反応は、始めはどんな味か少し不安そうに口に運んだ後、満面の笑顔で「美味しい~」。食べれば絶対美味しいあんぽ柿。その方には、その場でたくさんご購入いただきました。

 これからも伊達の美味しさや自然、名所などを多くの人に知ってもらうため、全国を東奔西走してまいります。

平成31年2月号『イチゴ園に響く子どもたちの声』

 昨年3月にオープンし6カ月あまりで入場者数が100万人を突破した道の駅伊達の郷りょうぜんに、また新たな楽しみが増えました。

 去る1月13日、道の駅東側に認定農業者らでつくる(株)りょうぜん結が運営する「いちご狩り園」が開園しました。採りごろのイチゴの数から入園者数を先着100名としたところですが、受付開始早々に定員いっぱいになってしまうなど大盛況でした。

 私もイチゴ園の中を拝見しましたが、手入れや収穫が楽なようにと、地面から高い位置での栽培となっており、とても清潔で暖かいハウス内は甘い香りに包まれていました。入園した皆さんは、赤く色づいたイチゴを丁寧に収穫し美味しそうに味わっており、特に子どもたちの元気な声と笑顔がイチゴ狩りをさらに楽しいものにしてくれました。  
 (株)りょうぜん結では、今後近くにサクランボ園とブドウ園の開園も予定しており、隣接する道の駅との連携により交流人口の増加と地域活性化が大いに期待されます。

 現在の農業は、農業従事者の高齢化や担い手不足、耕作放棄地の増加などにより厳しい状況が続いていますが、消費者の皆さんは、新鮮で安全な農産物はもとより、自分で栽培・収穫を体験することで食と農を身近に感じたいとの想いが強いと感じました。

 私は、伊達市の豊かな食と農の素晴らしさを広く知っていただくとともに、農業者の皆さんの積極的な取り組みをしっかり支援していかなければならないと改めて考えた1日でした。

平成31年1月号『伊達なふるさと大使』

 サッポロビール株式会社代表取締役社長の高島英也さん、タレントの長沢裕さんを「伊達なふるさと大使」に委嘱しました。伊達市の魅力を全国に広くPR していただくことを期待しています。

 高島  英也さん

高島英也さんへの委嘱状交付

 11月6日、東京都内のサッポロビール本社で委嘱状交付式を行いました。伊達市を全国に知っていただける良い機会になったと感じています。

長沢  裕さん

長沢裕さんへの委嘱状交付

 11月17日、長沢さんの母校である桃陵中学校で委嘱状交付式を行いました。長沢さんの趣味は農業だそうで、伊達市のおいしい農産物をPR していただくには、まさに適任だと思います。

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