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平成18年1月1日に伊達町・梁川町・保原町・霊山町・月舘町の5町が合併し「伊達市」が誕生しました。
私たちのふるさと伊達市は、霊峰霊山や吾妻連峰など豊かな自然環境に恵まれ、人と自然が共生しながら、長い歴史のなかでそれぞれの伝統や文化を創造してきました。
しかし、今日の私たちの豊かな生活を支えてきた「大量生産」「大量消費」「大量廃棄」型の社会経済システムは、ごみの増加や河川の汚れなどの身近な環境だけでなく、地球温暖化やオゾン層破壊といった地球全体の環境を脅かす問題へと発展しています。
さらに、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、市内の電気・水道・電話・交通などのライフラインが寸断され、私たちの生活に多大な影響を及ぼしました。また、福島第一原発事故の影響により、国内の電力供給のバランスが極めて厳しい状況となっています。
このような時期だからこそ、私たちはこれまでのライフスタイルを見直し、環境に配慮した持続的発展が可能な循環型社会へと転換していく必要があります。
こうした背景を踏まえ、伊達市が誇る「自然」「歴史」「文化」などの豊かな環境を守り、未来を担う子どもたちへ継承していくために、市・市民・事業者が協働で取り組むための指針である「伊達市環境基本計画」を平成23年3月に策定しました。
また、本市が目指す将来の環境像を「人と自然が織りなす豊かな環境都市 だて」とし、環境像の実現に向けた様々な取り組みを行います。
市民環境団体・事業者・関係団体・一般市民などの代表者による「伊達市の環境を考える市民会議」の開催、小学生による「伊達市の環境を考えるこどもワークショップ」の開催、市民・事業者・中学生を対象とした環境アンケート調査の実施により、多くの市民の意見や思いを計画に取り入れることができました。
計画策定後の実行性を高めるため、環境施策のなかでも特に重要で先導的な役割を持つ4つの取組みを「リーディングプロジェクト」として位置づけました。これらのプロジェクトは計画全体を目標へと導いていく役割を持っています。
伊達市の約4割を占める森林を保全・整備することで、森林が持つ公益的機能(二酸化炭素の吸収・大気の浄化・水源の確保等)を維持・増進させます。
また、地場産材の利活用を推進することで森林整備の必要性を呼びかけます。
県都に隣接した交通アクセスの良さと県内有数の園芸作物の生産量を誇る伊達市の特色を生かし、クラインガルテンの整備やグリーンツーリズムの推進により遊休農地の解消と利活用を促進します。
また、食育や地産地消により農業振興や農村集落の活性化を図ります。
伊達市を流れる河川のうち水質の悪化が懸念されている広瀬川や古川などを対象に、合併処理浄化槽の設置促進や家庭への啓発活動を行い、水質汚濁の主な原因である生活排水の河川への流入を抑え、鮎が棲めるようなきれいな川の復活を目指します。
近年ごみの排出量は減少していますが、ごみの種類の多様化が処理するうえで問題となっています。
そこで、マイバッグ持参運動の促進や、生ごみ処理機購入補助金制度の周知などにより、市・市民・事業者が連携し3Rのなかでも特に重要なリデュース(ごみの発生抑制、減量化)に取り組みます。
計画書などのデータは下記からダウンロードできます。
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