公害防止対策協議会
本市では、市民の健康及び快適な生活環境の保全を目的として、公害防止に関する対策を協議するため、伊達市公害防止対策協議会を設置しました。
令和6年7月30日 市長から5名の方へ委嘱状の交付を行いました。委嘱期間は、令和8年7月29日までの2年間です。
委員名簿(敬称略)
役職 |
氏名 |
在籍団体等 |
会長 |
後藤 忍 |
国立大学法人福島大学 共生システム理工学類教授 |
副会長 |
土屋 徹 |
伊達市商工会 理事 |
委員 |
菅野 照 |
伊達市認定農業者会会員 |
委員 |
三品 博美 |
粟野地区自治会長 |
委員 |
佐々木 広朋 |
福島県県北地方振興局県民環境部環境課 主任主査 |
第1回
開催日時:令和6年7月30日(火曜日) 13時40分から14時30分
開催場所:市役所 403多目的会議室
出 席 者:委員5名 事務局(生活環境課職員)2名
会議内容
会長・副会長選出
「会長に後藤委員、副会長に土屋委員」を事務局から提案し、全委員了承。
意見交換
1.伊達市公害防止対策協議会について -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/153KB])-
【委員の主な意見】
・協議会が立ち上がったので、さまざまな意見を報告していきたい。
・協議会では協定に基づく調査や監視が適正に行われているかをきちんと確認していきたい。
2.今後のスケジュールについて -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/98KB])-
・今後、発電所内を確認する機会を設けてほしい。
・次回以降、要綱の規定により事業者の出席を求め、直接説明してもらう機会を検討したい。
第2回
開催日時:令和7年1月15日(水曜日) 14時00分から15時10分
開催場所:市役所 404多目的会議室
出 席 者:委員3名(後藤委員、土屋委員、佐々木委員) 事務局(生活環境課職員)2名
会議内容
議題
1.第1回協議会以降の経過について -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/231KB])-
【委員の主な意見】
・これまでの苦情及び相談内容の詳細と対応を確認したい。
2.公害防止協定等に関する協定内容について -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/458KB])-
【委員の主な意見】
・本協定作成にあたって議会及び市民団体からの意見内容について知りたい。
3.試運転に伴う排ガス測定結果について -事務局より説明-
【委員の主な意見】
・最新の測定結果について事業者への提出を求めてほしい。
・他のバイオマス発電での数値結果と比較したい。
第3回
開催日時:令和7年7月1日(火曜日) 午前10時から11時45分
出席者:委員4名(後藤委員、三品委員、菅野医院、佐々木委員) 事務局3名(市民生活部長、生活環境課職員2名)
会議内容
議題
1.バイオマス発電所排出水水質事故について -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/202KB])-
【質疑応答】
- 現時点の排水の状況について質問があった。 現地確認の結果では1月以降は異常が見られないと事務局より回答した。
- 再発防止のための点検の実施状況について質問があった。 法で決められた年2回の測定のほか、常時システムで排水の管理を行うとともに、排水集水桝でリトマス試験紙によるPH測定の実施と目視による白濁の有無確認を毎日実施すると事業者から報告を受けていることを事務局より回答した。
- 水質事故について地域の住民の方に事業者は説明しているのかとの質問があった。 事業者にはきちんと説明するよう強く求め、事業者からは、6月ごろにチラシの配布をしたいと報告を受けていたが、まだ近隣への配布が行われていないと事務局より回答した。
- 発電所から排出された水を利用する者はいるかとの質問があった。 排出された水が再び用水として使われることはなく、最終放流先の阿武隈川に入ると事務局より回答した。
2.第2回協議会以降のバイオマス発電所の経過について -事務局より説明(説明資料 [PDFファイル/822KB])-
【質疑応答】
- ボイラー負荷が100%にできない原因について質問があった。 事業者に質問しているが、事業者から明確な回答をいただいていないと事務局より回答した。
- 燃料についてもっと調べてほしいと要望があった。 事業者から詳細な報告があればお示しさせていただくと事務局より回答した。
- FITの期間について質問があった。 国に確認をとり令和26年が20年の満期となるため、今から本格稼働しても丸1年は期限が過ぎているので、期間から減じられていることを事務局より回答した。
- 地下水について、本格稼働した場合さらに水位が下がるのではないか心配しているため、水量調査を進めてほしいと要望があった。 地下水の水位が下がった時に安定した水量を確保できるかについては注意深く見ていかなければならないと考えており、引き続き調査を行い、注視していきたいと事務局より回答した。
- 飛散した燃料の対応について質問があった。 発電所側に対策を求めた結果、業務委託による清掃、発電所社員による回収を行っていること、東側に飛散防止ネットフェンスを設置していること、対策はある程度の効果が見えるが、完全に屋外へ飛散しない設備にはなっていないことを確認し、さらなる対応を求めていることを事務局より回答した。 さらに、ネットフェンス設置について、具体的な計画が示されず施工されたため、市が事業者に例えば燃料建屋と倉庫を中心に囲ったほうが良いのではといったアドバイスができず、設置完了後に指摘する状態となったことを説明した。
- 焼却灰の飛散調査についての質問があった。 周囲のガードレールに付着していないかなど確認したが、現状で明確に飛散した焼却灰か特定することは難しく、今後も福島県と連携を図りながら、市としてできる範囲の対応を行っていく考えであることを事務局より回答した。
- 住民の方からの相談に対する対応について質問があった。 周辺に燃料が飛散した際には、飛散した原因は事業者にあるため、事業所に直接連絡をして回収するよう指導を行っている。道路の交通安全といった話があった際は、市のできる範囲で看板を設置するなど、住民に寄り添って対応を行っていることについて事務局より回答した。
- 経済産業省に要請した具体的な内容について質問があった。 FITの期間が試運転中で期間が延長されないか、FIP制度に移行した場合に期間が変更されないかの確認のほか、燃料飛散がないという内容に抵触している可能性があるので、国から事業者への強い指導をお願いしてきたことを事務局より回答した。バイオマス発電事業所には電話番号等を記した表示板を設置する必要があるが未設置だったため、国に指導をお願いした結果、事業者が事業所入口に設置した。引き続き、国に連絡や相談しながら指導を進めていきたいと報告した。
3.その他
【質疑応答】
- 委員から第2回協議会での試運転に伴う排ガス測定結果における窒素酸化物の値についての質問に対する回答があった。 燃料の焼却に伴って、空気中に含まれている窒素が高熱で酸素と結びつき発生するもので、バイオマス発電所でも、燃焼条件を考えながら、投入する空気の量を制限する等して基準値を超えないようにしていくものと説明があった。
- 市民団体からの要望書について事務局から説明を行った。 6月17日に梁川地域市民のくらしと命を守る会より、当公害防止対策協議会会長宛で、バイオパワーふくしま発電所への立入調査について市に要請書の提出があった。できるだけ現時点での調査をお願いできないか、燃料や排水の経路図について確認してほしい旨の文書をいただいた。 公害防止対策協議会は、中立の立場で監視、判断をしていく必要があり、本要望をもとに協議会を進めることは、公平、公正な協議会運営に反する可能性があるため、この文書等については、会長にご確認いただいたくところで留めさせていただいていること、事務局として公平、公正に協議会の中で取り扱うべきと判断させていただきたいことを事務局より説明した。 また、要望書に対する回答については協議会の議事録をもって協議会としての判断という形をとる考えについて説明し、出席者から了解を得た。 以上